この記事にはその1〜5までの過去記事があります。
・自分で作って食べるためのパンを考える(その1:材料)〜バターロールレシピへの疑問から〜
・自分で作って食べるためのパンを考える(その2:ドウ作り=生地捏ね)〜バターロールレシピへの疑問から〜
・自分で作って食べるためのパンを考える(その3:一次発酵)〜バターロールレシピへの疑問から〜
・自分で作って食べるためのパンを考える(その4:ベンチタイム・成形)〜バターロールレシピへの疑問から〜
・自分で作って食べるためのパンを考える(その5:二次発酵・焼成)〜バターロールレシピへの疑問から〜
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強力粉の袋に記載されているバターロールレシピは,パンを作ろうと思った人にはイジメのように難しいものであると考えている。それらは,過去記事1〜5にパン作りの各工程ごとに,どこが難しいのかは記載した。
本投稿においては,パンを作る所要時間の観点から考えみる。過去記事1〜5に私が作ったパンの実例をそれぞれ示している。そこには,それぞれの工程の開始と終了の日時を写真のキャプションに記載した。
一方,バターロールのレシピにはそれぞれの工程の所要時間が記載されているから,その比較を試みる。グラフの方がわかりやすい思うので,それを示す。

バターロールは,材料計量から焼成まで162分,すなわち,3時間弱の所要時間によって作ることができる。午前中か午後を使えばできることになる。
一方,私のパンの例は,所要時間1193分(20時間近い)の時間がかかっている。これは,非常に長い。その理由は,一次発酵が約17時間,そして,二次発酵が2時間かかっているためである。
では,実際に手を動かしている,つまり,体が拘束される時間はというと,ドウ(パン生地)を作るための材料計量と捏ねの最初と,二次発酵前のベンチタイム・成形だけである(焼成前にクープを入れる時間も必要であるが,それは,2,3分であり。17時間からすると誤差であろう)。すると,拘束時間は,43分となるが,前半のドウ作りと成形は日をまたぐため,それぞれ,20分程度となる。
何を言いたいかというと,私が好んで作っているリーンなパンは,さほど手間がかからないパンであるということである。
これであれば,少なくとも,パン作りに時間的な負担は感じない。
また,私のパンの例では,複数のパン作りを並行して進められるという利点がある。実際に毎週末,複数のパンを焼いている。

バターロールのレシピでは,工程が忙しく,このように一遍にパンを焼くというのは,難しいのではないかと思う。
以上でバターロールのレシピに関する,いわば「いちゃもん」付けは終わりである。
パン作りは,奥が深いが,決して難しいものではないと思っている。また,忙しい男性こそ試みてみる家事の一つではないかとも思う。週末土日のそれぞれ,30分を割くだけで,ホームメイドのパンを家族と毎日楽しむことができるようになるのだから。
※私が引用したバターロールのレシピは昭和産業 強力小麦粉 1000gの袋に記載されていたものである。
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