政府売り渡し小麦7.1%値下げの見込み〜やった!パンを安く作れる〜

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メモ書き:米と小麦粉の値段の不合理について

音楽は私の趣味の一つである。

最近,聴くようになったジャンルとしてクラシックとアイルランド音楽がある。クラシックは欧州のキリスト教音楽から発展したものであろうと推察している。そのため,日本人が好んで聴く作曲家の古い時代となるとバッハになるが,バッハのフーガなど宗教的な雰囲気を感じる。

Wikipediaによれば,バッハの生年は1685年である。そうなると,音楽家として活躍したのは,1700年代となり,18世紀ということになる。

一方,まだ,文献等を調べるに至っていないが,アイルランド音楽は17世紀(1600年代)に作曲された曲が,現代でも演奏され続けている。ジャンルの差はあるにしても,アイルランド音楽の歴史は大陸のクラシックと同等以上の歴史を有する。

アイルランド音楽を最も印象的に使っているのが映画「タイタニック」である。タイタニックの中でダンスをするシーンがあるが,そこで流れているのがアイルランド音楽である。

最近,米国シアトル在住のアイリッシュフィドル奏者(回りくどく言うと,アイルランド音楽のヴァイオリン奏者:ヴァイオリン=フィドル)Dale Russという人の演奏をコンサートで聴く機会を得た。そして,CDも購入した。

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アイリッシュフィドル奏者 Dale Russさん (左の女性は日本のアイリッシュフィドル奏者 内藤希花さん

Dale Russはコンサートでは落ち着いた,物静かな方であったが,その心にあるものは,決して静かさだけではないのであろう。購入したCD(彼の最新作である)のタイトルがそれを示している。”SOUL FOOD“というタイトルだ。そのジャケットは以下のようである。

アイルランドのソウルフードとはなにか?このCDジャケットだけで説明は不要であろう。アイルランドでは19世紀末にジャガイモ不作による飢饉が起き,それがきっかけとなって,アイルランドから米国に移民する人が多くいた。タイタニックのレオナルド・ディカプリオはアイルランドから米国に移民しようと考えた一人である。アイルランド音楽は米国音楽のカントリーミュージックなどに大きく影響している。

さて,日本のソウルフードとはなんであろう?

間違いなく,『米』であろう。日本文化が米を基に成り立っていることは,比較文化学者や社会学者や家政学者や農学者の論が不要だ。日本人から米を取り上げたら,何が起きるであろう?

江戸時代末期に米価高騰のため,都市部で打ち壊しなどの暴動が起きているし,もっと昔から,農村では,ずうと,年貢の取り立てに関して,農民一揆が起きている。

戦国時代の名将 甲斐国の武田信玄は,父親に対してクーデタを起こして,領主になるのであるが,そのクーデタに対して,家臣も領民も異議を唱えずに,支持している。未だに,山梨駅には武田信玄像がある。彼が,なぜクーデタを起こしたかというと,作物不作の上に年貢取り立てで,領民が困窮し,それに見かねてのクーデタである。この経緯は,百田基樹著「百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)」(2006/9刊)に詳しく書かれている。

さて,長くなったが,ここまでは,前段であって,ここは,パンのことを書くブログであって,ジャガイモは前置きに過ぎない。

しかし,今回は,パンそのものではなく,メモ書きとして,「米と小麦粉の値段の不合理」について書いておきたいと思う。

昨日(2016年3月8日)に米を5 kg買った。今,就労できていないこともあって,節約できることは,自分が惨めにならない程度に行っている。米もその範囲であって,単に「食べるための米」と割り切っていたので,比較的安い米を買っていた。¥1480/5kgであったであろうか。

その米を数ヶ月(平成27年の新米で)食べていたのであるが,どうしても,美味しくないのである。水加減を調整してみたり,浸す時間を長めにしたりと,炊飯の条件を変えることは試みたが,どうしても,美味しくない。

それで,今回は,少し高い米にしてみた。¥1780/5 kgである。私の出身が茨城県なで,多少の地元愛もあり,選択した。

購入した米5 kg 茨城産コシヒカリ
購入した米5 kg 茨城産コシヒカリ

米を買って,家に帰る道すがら,ふと疑問に思った。「今日買った米,1 kgあたり幾らだ?!」

計算は簡単である。 1 kg あたり¥356である。

¥1,780/5 = ¥356/ kg

2か月前の私なら,何の疑問も持たなかった。米の美味しさは,だいたい値段に比例する。美味しさの代償として,米が高くなるのは仕方がない。そう考えていた。

我が家では私と家内の二人で食べるパンのために一週間あたり2 kgの小麦粉を使う。使っている小麦粉は下の写真のものである。強力粉が¥258/kg,薄力粉が¥158/kgである。ほぼ,同量を一週間で使うから,¥416/2kg = ¥208/kgという計算になる。

昭和産業の強力粉と奥村製粉の薄力粉
昭和産業の強力粉と奥村製粉の薄力粉

単位重さあたり,小麦粉よりも1.5倍以上の高い!

日本において,パンは,主食の一つであっても,ソウルフードではない。日本人が力仕事しようと思うとき,どんぶり飯をかっ喰らわなければ,仕事にならない。

小栗旬さん主演の映画「岳 -ガク-』において,「男飯」という,おそらく,一個1合以上を使った特大「にぎりめし」(おにぎり だとか,おむすび でなく,にぎりめしである)をめぐる話題が映画の重要な導入部になっている。

米と小麦粉の値段は,単に経財原則のみによって決まるものではない。日本の歴史・文化・政治・農学を中心とした科学など様々な糸が,解きほぐせるのであろうかと思うほど複雑に絡み合っている。

しかし,稲作農家でなければ,「買うことによってしか入手できない」ソウルフードである「米」が,輸入品かつ製粉に手間もかかっている真っ白な小麦粉よりも,単位重さあたり,1.5倍も高額であるということは,

日本の食料品全般にわたって高額になってしまっているという,日本が暮らしにくい(少なくとも都市生活者にとっては)社会であることにつながっているように思われて仕方がない。

このことは,日本人が『何を食べさせられているのか?』という,とても重要な問題につながる。それを書き出したら,ブログ1記事どころか,本が2,3冊書けてしまう。

ただ,これだけは,記しておきたい。「なぜ日本の米が高く,そして,生産者である農家の皆さんも,消費者である都市生活者も,幸福感が少ないのか?を真剣に考えるべき時になっている」ということを。
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