パンを焼く日(2016年3月6日週のパン5種類)

粉量2 kg相当を1日で焼く。これで,一週間,足りるかどうか。。。。。

あると,つい,食べてしまうものである。

1.パン・ド・カンパーニュ(くるみ入り)

・強力粉 300 g

・薄力粉 100 g

・ライ麦粉 50 g

・食塩 6 g

・リキッドルヴァン 63 g

・レーズン発酵種 45 g

・水 202 g(加水率   62 %相当)

・くるみ 約30 g

パン・ド・カンパーニュ 2016/3/5バージョン
パン・ド・カンパーニュ 2016/3/5バージョン

※クープの入れかたを失敗。。。。

2.強力粉と薄力粉のパン・ド・カンパーニュ(くるみ入り)

・強力粉 270 g

・薄力粉  80 g

・食塩 5 g

・リキッド・ルヴァン 63 g

・レーズン発酵種 40 g

・水 144 g(加水率 62 %相当)

・くるみ 約30 g

強力粉と薄力粉のパン・ド・カンパーニュ 2016/3/5バージョン
強力粉と薄力粉のパン・ド・カンパーニュ 2016/3/5バージョン

3.無塩パンその1(プチパン)

・強力粉 200 g

・薄力粉 200g

・食塩 なし。

・リキッド・ルヴァン 63 g

・レーズン発酵種 35 g

・水 152 g(加水率 55 %相当)

無塩パン 2016/3/5バージョンその1
無塩パン 2016/3/5バージョンその1

※釜伸びが思ったより大きく,少し弾けた。

4.薄力粉の白無花果パン(プチパン)

・薄力粉 400 g

・食塩 4.5 g

・白無花果発酵種 65 g

・水 144 g(加水率 52 %相当)

・白無花果 約 50g

薄力粉の白無花果パン 2016/3/5バージョン
薄力粉の白無花果パン 2016/3/5バージョン

5.無塩パンその2(プチパン)

・強力粉 200 g

・薄力粉 200 g

・食塩 なし

・リキッド・ルヴァン 63 g

・レーズン発酵種 40 g

・水 148 g(加水率 55 %相当)

無塩パン 2016/3/5バージョン その2
無塩パン 2016/3/5バージョン その2

映画「メリー・ポピンズ」でのパン〜当ブログ『パンを焼く日』の所以〜

このPane neroというパンのことしか書かないブログでは,「パンを焼く日」と題した記事を何回か投稿している。

パンを焼く日(その1:2016年2月14日週用のパン)

パンを焼く日(その2:2016年2月21週のパン)

パンを焼く日(2016年2月28日週用のパン)

「パンを焼く日」というのは,意味ありげに感じる方もいるかもしれないが,これは,映画メリー・ポピンズの中において,メリー・ポピンズが家庭教師をつとめる英国ロンドンのBanks家におけるMrs. Banksとメイドの会話中,メイドの台詞にある言葉である。

メリー・ポピンズのパンのことを書く前に,私個人のことを記すと,

私は映画を多く見る方ではない。映画館に行くのは,年に数回である。しかも,お金を払ってみる映画は選り好みが激しい。

まず,暴力シーンの多い映画は観ない(ハリウッドが得意とする映画であるが)。さらに,アニメーションも観ない。スタジオジブリもディズニーもである。加えて,ミュージカル映画も基本的には観ない(最近,傾向は変わりつつあるが)。このような好みであるから,メリー・ポピンズという映画は私の好みではない。だから,今まで観ていなかった。

金を払ってみる気はしない(これは,レンタルであっても)が,2015年の大晦日にNHK BSにて放映があった。ある興味があって,録画をした。

どのような興味かというと,第一次世界大戦前の英国,特に,ロンドンの雰囲気を知りたいと思ったのである。それは,下の一冊の本がきっかけであった。山上 正太郎著 第一次世界大戦 忘れられた戦争 (講談社学術文庫)(2010/1刊)
50歳もとうに過ぎたというのに,恥ずかしいことに,第一次世界大戦のことを,あまりよく知らない。上記の本では,知らないことが多々あった。第一次世界大戦はよく知られているように,オーストリア・ハンガリー連合帝国のは皇太子が,サラエボで暗殺されることをきっかけとして始まるのであるが,それがどのような背景であり,現代にどのような影響しているのかを,ほとんど知らずに来たということである。

第一次世界大戦開戦は1913年である。一方,メリー・ポピンズは1910年のロンドンである。つまり,第一次世界大戦直前,大英帝国が全盛期であった頃のお話である。その頃のロンドンの雰囲気というか,英国人の思うことを感じてみたいと思ったのが,メリー・ポピンズを今更観てみようと思った動機である。

なお,現在に至るまで続く,第一次世界大戦が英国,欧州全体,および,世界全体に与えた影響については,ジョージ・フリードマン著『新・100年予測――ヨーロッパ炎上』(2015/7刊)に詳述されているが,パンのこととは直接関係しない。この本の『読書感想文』は私のもう一つのパン以外のことを書いているブログに記事にしてある(関心を持って頂いたのなら,本を読んで頂くのが最良であるが,時間がないようであれば,稚拙な読書感想文であるが,お読みいただければ幸いである。私のブログ記事:「『新・100年予測(ジョージ・フリードマン著)』を読んだ記録」)

さて,映画メリー・ポピンズにおけるパンの話である。約2時間の映画の中に,パンに関わるシーンは2カ所のみである。

メリー・ポピンズがBanks家の家庭教師となって,一家に騒動が巻き起こる。一家の主人である,Mr. Banksは規律を重要視する銀行役員のジェントルマンである。そして,Mrs. Banksは良き母であり,「女性参政権」を求めて街宣活動する行動的な女性である(1910年時点において,英国でさえ,女性参政権はなかったということになる)。

一つのシーンは,映画の前半,Mr. & Mrs. Banks二人の朝食シーンである。そのテーブルに,現代の日本ではコンビニのサンドイッチ用に使われているような薄いスライスの食パンがコンガリとトーストされて,4,5枚立てて置かれている。サンドイッチ用としたのには理由があって,パンの耳がない状態のトーストである。メリー・ポピンズの中でパンが映るのはそのシーンのみであった。

もう一つのシーンは,コミカルなMrs. Banksとメイドの会話である。銀行役員であるジェントルマンのMr. Banksであるから,メイド二人,家庭教師(メリー・ポピンズ),そして,コックを雇っている。Mrs. Banksは家事をしないらしい。

Mrs. Banksが街宣活動に出かけようとすると,Mr. Banksと一緒に外出していた子供たち二人だけが,煙突掃除のバート(このシーンのときには煙突掃除)に連れられて帰って来る。その日は,メリー・ポピンズの週に一回の休日の火曜日であった。

Mrs. Banksはメイドの一人に,子供たちの面倒を見てくれるように頼むが,メイドは,「私はブラス(真鍮の食器などであろう)を磨かなくてなならないので出来ないと断る」。それでは,Mrs. Banksはコックには頼めないかしら?とメイドに尋ねるが,メイドはそれに対しても,

「今日は『パンを焼く日』なのでコックは忙しくて無理」と答える。

この会話から,Mr. & Mrs. Banksの朝食のテーブルにあったパンはコックが焼いたパンなのであろうと推察できる。

ここで,全く違う観点から,Mr. & Mrs. Banksの朝食のテーブルにあったパンについて考えることもできる。二人の前にあるパンにはなぜ,耳がないトーストであったのか?と,いうことだ。
ウィリアム・アーベル著 『パンの歴史 (「食」の図書館)』(2013/8刊)』という本に,以下の記述がある。

「近代になってだいぶ時間がたってからも,ヨーロッパの上流階級の多くは,出される前にクラストを削ったり,やすりでこそり落としたりしたパンを好んでいた」(pp. 80-81)。

クラストとはパンの皮のことである。大英帝国の上流階級に相当するBanks家でも,クラストのないパンを食べていると推察できる(もちろん,偶々であるかもしれない)。

映画メリー・ポピンズのストーリー上,子守を誰にさせるかというのは,とても重要なシーンなのであるが,朝食のテーブルにあるパンがどんなものであれ,関係はない。バケットがあっても良いし,ロールパンであっても良い。しかし,大英帝国首都ロンドンのジェントルマン(それは,本来の意味のビジネスマンとも同意義であるが)の食卓のパンは,クラストのないパンなのである。

これは,私がメリー・ポピンズを観ようと思った動機に正しく合致する,大英帝国全盛期のロンドンがどんな風であったのかを示してくれている。

繰り返しになるが,私が,『パンを焼く日』という題名の記事を書くようになったのは,これがきっかけである。そうでなければ,単に,「今週のパン」だけで良い。

しかし,なぜ,Banks家のパンは食パンであったのであろう?それは,ジュリー・アンドリュースが主演したもう一つの映画「サウンドオブミュージック」と比較してみると,朧気げに理解できるのであるが,「サウンドオブミュージック」は,まさに,ここ数日で観ている(ミュージカル映画なので,今まで観ていなかった=なんと教養のないことか!)ので,またの機会に記事にしたいと思う。

パンを作りながら,こんなことも考えていたりする。なお,ヘッダーにある写真は私のパンのブログの過去記事:リーンなパンはトースタで炙っても焦げないに使用した写真を転用したものである。著作権の関係上,メリー・ポピンズのシーンを使うわけにはいかないのである。

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